お子様の遊び相手

自分の子供なのに、遊び相手をするのが苦痛です。

 

親御さんのほうが子どもの遊び相手に飽きてしまい、テレビ漬けにしてしまいます。

 

遊び方が分からない。

 

実は子どもと遊ぶのが苦手。

 

自分の子供の違う一面も見たい。

 

子供に飽きられる。

 

シングルマザーで遊ぶ時間がない。

 

一人っ子なのでいつも一人で遊んでいる。

 

ゲームをずっとしている。

 

などと様々な理由で一緒に遊ぶことができない家庭が増えてきています。

そうなると、子どもが自由な想像力の中で、想像力をめぐらせ、虚構の世界を作り上げ、その世界の中で、子ども同士で一定のルールを作り、目標を設定し、その目標をクリアすることを目指すことが出来なくなってしまいます。

虚構の世界といえば、ゲームも当てはまります。でもゲームの場合映像や声が飛び込んできて、映像の素早い動きと目標クリアのために子どもたちは集中します。

そして、失敗するとGame Overとなり、リセットされ、再チャレンジです。

このゲームが子どもたちに悪影響を与えている理由は3つあります。

 

1個目まず、映像が素早い動きで飛び込んでくると、子どもたちは映像を一方的に受け入れ、想像力を働かせる余地はありません。成長過程にある脳の発達において、情報を受け入れるばかりで考えることをしないと、情緒面の発達が疎かになります。

 

2個目は、リセットできることで「失敗すればやり直せばいい」と思うようになります。しかし、実社会ではやり直すことはできても、一度発した言葉や行動は消えませんので、やり直す時はその言葉や行動の後始末も付いて回ります。ゲームのように、リセットして全く同じことを再チャレンジできるようなことは何ひとつないのです。

 

3個目は、体を動かさずに頭と手だけを使うので、勉強やゲームばかりしていると、運動不足で肥満体質になりやすくなります。幼児期から少年期にかけて、子どもは運動神経や骨や筋肉の成長期ですから、運動不足は子供の体の発達にマイナス要因となるのです。

 

ゲーム以外の遊びをする場合、子ども同士が遊びの中で作り出す虚構の世界に“○○ごっこ”というものがあります。“○○ごっこ”の場合、虚構の世界ではあるものの、ゲームとは違い、子どもが見た大人の社会の模倣です。

 

つまり子どもが解釈した“大人の社会”の疑似体験をしているようなものです。

ここでもやり直しが可能ですが、実社会と同じように、失敗した事実を踏まえて後始末をしてやり直します。失敗すれば罰だって与えられます。成功すれば誉められます。コミュニケーションの練習にもなります。